『横浜障害児を守る連絡協議会』(通称・連絡協)は、障害のある子どもの権利を守り、 誰もが当たり前に地域で暮らせることを願って、昭和48年(1973年)より活動しています。障害の種類も年齢も様々な、主に知的障害のある子どもを持つ親の会の連絡会です。
30団体・会員数約1,100名です。障害児地域訓練会という子ども自身の活動の場を持っている会もあります。
親の会同志の交流を図り、情報交換をし、問題点の解決に向けて活動しています。
昭和48年 | 自主訓練会に対し、補助金が交付される |
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昭和49年 | すべての障害児に学籍が確保される |
昭和50年 | 公立保育園指定園で障害児を受け入れる |
昭和54年 | 民間保育園、幼稚園での障害児受け入れに補助金が交付される |
昭和56年 | 国際障害者年始まる |
昭和58年 | 学童訓練会に補助金が交付される |
昭和60年 | 障害児の為の療育センターの整備が始まる |
平成9年 | 連絡協発行の報告書『私たちが願うふつうの暮らし』 が全国的に注目される |
平成10年 | ・ガイドヘルパー制度利用が知的障害者にも拡大される ・緊急一時保護制度の拡充として、奈良ショートステイセンターが建設される |
平成10年 | 障害児の夏休み余暇支援事業を試験的に実施し、 『ひとりひとりの夏休み』を発行、余暇支援事業の各区展開につながる |
平成11年 | 公立保育園全園で障害児を受け入れる |
平成11年 | 市立小学校での介助員事業が登下校、校外学習に拡大される |
平成12年 | 社会福祉・医療事業団の助成事業、横浜市家族介護者研修を実施 |
平成15年 | ・支援費制度が始まる ・権利擁護についての学習会をまとめた冊子『権利擁護の学習会』を発行 |
平成16年 | 学校への送迎についてのアンケートを実施し、『いま、送迎に望むこと』を発行 |
平成17年 | ・横浜市立小学校での体罰事件を発端として行われた聞き取り調査についてのアンケートを実施し、 『個別支援学級および養護学校における聞き取りについてのアンケートまとめ』を発行 ・障害者自立支援法案が可決される |
各地域で障害のある子を持つ親たちが、協力者(ボランティア)の協力を得ながら自主的に運営しています。
活動内容は、保育、絵画、体操、水泳、宿泊等生活訓練や社会体験の場となっています。
訓練会の協力者の人って、子どもたちのここがかわいい、こんなしぐさがかわいいって、かわいさを発見する名人なんだよね。
そういわれるとあらためて子どもを見て、そうかな、そうかもしれない、多分かわいい、絶対かわいいって見方が変わってくる。専門家じゃないけど、その言葉でお母さんたちはホッとするんです。
子どもとちょっと離れられる場、自分の子どもの価値を親が分かるための場も必要で、それは訓練会だった。
初めて私と離れた時、子どもが後追いして泣いたのね。それまで私のこと母親だとわかっていない子だと思っていたから、「泣くんだ」っていうのは新しい発見だった。母親と理解してくれているんだとわかって嬉しかった。
家族に障害のある子がいる事で、大変な事や、この子がこのままいなくなればと思った事も何回もありました。
でも、子どもを育てる中で学んだこと、訓練会の仲間や、協力者との交流を通じての人間的な広がりに、この子のお陰で味わい深い人生を歩いているのあなあと実感しています。
どこに行っても「出来る、出来ない」という基準で判断されてしまうから、子どもを認められない。
でも訓練会では、そうじゃないっていう見方で受け止めてくれる人がいるから、親も受けとめることが出来るようになる。子どもに対する見方も、自分に対する見方も、一緒に「かわいい、ほら笑ったじゃない」と受け止めてくれる。あなたに会いたかったと思ってくれる人がいる。待っていてくれる人がいる。
うちの子 なんだか ちょっと違う・・
障害児って言われても信じたくない・・
でも、もしかしたら・・
『大きくなれば大丈夫』と思う時期ですね。何とかしたい、 どこへ行けばいいの?誰に聞けばいいの?
この子を抱えてどういう生活をしていくのか。
保育園・幼稚園・小学校はどうなるのか、自分の子どもを少しずつ理解していくために、 先輩のお母さんの話や専門家の話を聞いて、不安な時期を仲間と支え合いながら活動しています。
障害のある子どもを小学校に通わせているあなた、
『担任の先生に子どものことを上手に伝えるには?』
『子どもが今在籍して いるところが本当に子どもに合っているの かしら…』
『個別支援学級の担任の人数をもう一人増 やせないのはなぜ?』
『親が病気で、学校 の送迎ができない時はどうしたらいいの?』
そんな『なぜ?』や『どうしたらいいの?』を一緒に考えるのが学校部会です。
それらの 問題について、市・県の教育委員会との話し合いをしています。
その他に、子どもの育ち について専門家や先輩の話を聞き、本人と本人を取り巻く環境を少しずつ改善していくこ とを考えています。
体も心も成長し、いわゆる思春期を迎える子もいます。
色々なことが出来るようになり、より個性が現れてきます。
将来像が見 えてくるようになりますが、精神的に不安定な時期でもあります。
親から離れ、一緒に行動してくれる同年代の友達や理解者がほしくなります。
その人に合った暮らしをするには、どんな支援が必要かをみんなで考えています。講演会や福祉局との話し合いなどもしています。
連絡協で唯一の個人会員OKの部会です(個人会員の年会費3000円)。
もちろん、連絡協所属の各訓練会、親の会に入会されている、18歳以上のお子さんがいらっしゃる方は、すべて成人部会です。
成人部会は、連絡協の副会長や研究会が運営しているので、役員がありません。
年3~4回ほどの部会で、いろいろな情報を知ることができます。
※成人部会個人会員の申込み用紙は事務局にありますが、お電話でも申し込めます。
各地域の訓練会でお手伝いをしています。
専門家ではありませんが、障害のある子どもの成長を願っている一人として、出来る範囲で協力しています。
たとえば、幼児の保育やその他の活動を手伝っています。
「いすにすわって、お返事が出来るようになったね。」とお母さんと一緒に喜びを味わったり、子育ての相談相手になったりしています。
他の会の協力者達と情報交換・勉強会・施設見学等を行っています。